アーメン
「お兄ちゃん。おやすみ」
 カペラがそういって笑顔を見せた。
 一緒に入った布団の中は最初はヒンヤリするけれどカペラの体温でしだいにぬくぬくと暖かくなる。
 ミカゲも布団の中にもぞもぞと潜り込むとカペラの背中辺りで丸くなった。
「おやすみ、カペラ」
 カペラのオデコにチュッとキスをするとカペラは「えへへ」と嬉しそうに笑った。
 オレの手をギュッと握った小さい手は温かくて、この瞬間がとても幸せだと感じる。
 できることならずっとこのままでいたい……
 いずれ来るかもしれない別れの時を、そんなことは想像したくもないのだけど、考えてしまう。
 考えて悲しくなってへこむの繰り返しだ。
 本当にオレの人生で光が射した瞬間なんて僅かなもので、神と呼ばれるモノがあるのなら、オレのこれまでの人生返しやがれっ!と、言いたい事は山のようにあるのだけど、カペラと出会えた事は素直にありがとうと言える。

 どうか、明日も明後日もそのまた明後日もずっとカペラとこうしてベッドで丸くなって眠れますように




Fin





※みじかっ
 クリスマスが近いしね〜って、そんな雰囲気?